福井県立大学 地域経済研究所eメールマガジン  小川 雅人准教授コラム

今日、リフォーム母さんに届いたメルマガです。

小川雅人先生!

リフォーム母さんは、福井県でも、鯖江市でも、こんなことができたらいいなぁ~と思っている所です♪

ありがとうございます!!

 

========地域経済研究所 eメールマガジン=========

    VOL.58/ 2 0 1 0.2 .1 (MON) 発行

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▽金沢市中心市街地のジャズイベント

 全国の地方都市の中心市街地は賑わい創出のために様々な工夫をしてい
る。賑わいのためのイベントは音楽関係だけでも数多く開催されている。
県内でも越前市での全国的な知名度を持つ世界国際音楽祭、福井市でもま
ちなかライブ、ロックやジャズ等のフェスティバル、短大生のコンサート
など音楽祭はプロ・アマが手づくりで実施している。地域が元気になって
いくのは、地域を愛する人が自らの力で継続的に活動を続けることである。
音楽祭もその一つである。それらの音楽祭は主催者、演奏家が音楽を通じ
て、その地域の人や聴衆に喜んでもらう熱い地域への思いであり、地域が
元気なっていく原動力である。各地で実施されている音楽祭はそれぞれス
トーリーを持っている。その一つの例として金沢で行われた音楽イベント
について紹介しておく。
 金沢市で2009年 9月19日から22日のシルバーウィークに「金沢ジャズス
トリート」が開催された。金沢ジャズストリート実行委員会が主催である
が、実行委員会事務局として動いたのはまちづくり会社である「金沢商業
活性化センター」である。共催としては金沢市の他、金沢市教育委員会、
(財)石川県芸術文化協会、(財)北國芸術振興財団、北國新聞社で非常に幅
広い団体が参加している。特別協賛として金沢市中心商店街まちづくり協
議会も参加している。
 このイベントでは金沢市の中心部を中心に18会場で 150の「街角・ライ
ブ」と「ホール演奏」が、さらに金沢市民芸術村では出演した世界のトッ
プ・アートティストによる「ワークショップ」も開催された。ワークショ
ップは今回のイベントの特徴ある企画である。会場の収容人員規模は空き
店舗などを活用した50人位の小会場から 200人を超える中会場まで様々で
ある。
 このイベントのPRは全国のジャズクラブなどに直接知らせたほか、旅行
代理店の協力も得て関西方面へも呼びかけた。マスコミ利用のCMは金沢市
内であるが、地元の各マスコミに広くパブリシティとして採用され、地元
での期待が窺える。アーチストは地元からは金沢大学等の大学生、高校生、
社会人のビッグバンドだけでなく、一般応募の出演者があった。県外の演
奏者も全国から参集した。例えば大学は金沢大学だけでなく、早稲田大学、
京都大学等関東・関西の大学ビックバンド、大学生のコンボが出演した。
 この期間、商店街が独自のイベントも企画された。例えば広坂商店街は
商店街の通りから金沢市役所・21世紀美術館の一画を「月見光路」と呼ぶラ
イトアップのイベントである。金沢工業大学の学生や芸術的なライトアッ
プ照明や、地元小学生が作成した「ミニあかり」が一層雰囲気を醸し出し
た。また、新天地商店街では、「ザ・ニューワールド 一夜限りのジャズ
クラブ」という酒と肴と生のジャズを楽しめる企画を入場無料で開催した。
 ビッグバンドは「芸術村ジャズ・ライブ」で聴ける場を作った。有料で
はあるが、著名なジャズバンドが9月20・21日の両日メインイベントといえ
る豪華な演奏があった。街角ライブは無料で気軽さと親しみやすさで参加
者の喝采を得た。
 参加者は40~60代の落ち着いた層が中心に約 8万人に達した。アンケー
トによると50~60代が38%、30代~40代29%、10代~20代27%であった。
参加者は金沢市内が57%と半数以上であるが、県外からの参加者も25%あ
った。「来年開催されたらまた来たいか」という質問には99%が「来たい」
と答えている。
 このイベントの資金は主に市役所と市民からで国の支援は受けていない。
このイベントの実施にあたり半年以上前から専用の事務所を設置し、実行
委員会による数多い企画・運営会議の場とした。その議論を経て事務局は
PRや募集、折衝など全国に向け活動した。スタッフはボランティアも多く、
4日間は 1日平均50名、延200人が参加した。主なボランティアは商店街、
銀行、学生などを中心として広い参加があった。また民間企業の積極的な
協力もあった。地元商店街は統一したバナーフラッグで装飾し、オープン
カフェも開いた。他にも飲食物の提供やタクシー運行などの協力もあった。
 このイベントが賑わったのは多様な市民の参加であり、地元商店街、企
業の行動力である。地域商業の環境に厳しさの認識は金沢でも同様である。
イベントで賑わっただけで活気が継続されるわけではない。ただ企画した
側、参加した側それぞれが地域に対する愛着心がさらに強くなることが次
の活力に結びつくのである。
               (地域経済研究所准教授 小川 雅人)

 

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加藤由記子
栄工務店の加藤由記子です。私は社長の妻で、自称「リフォーム母さん」と名乗っていますが、建築士ではありませんし、建築のプロというわけではありません。どちらかというと生活者や主婦の視点で、お客様の家作りやリフォームのことを応援しています。このブログでは、生活者視点を大事にしたリフォームに関する記事や、鯖江市に暮らしている日々のことなどを書いていきたいと思います。

このブログ記事について

このページは、栄工務店が2010年2月 1日 12:36に書いたブログ記事です。

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